コピー&ライティングのコツ<その1>
こんにちは。
栗原貴子です。
「文章が不得意だから……」
サイトやブログ、SNSでご自身のビジネスや商品を宣伝する際に「悩んでいる」という方によくお目にかかります。
コピーもライティングもある種の「コツ」があります。
でも、その前に「文章は不得意」「文章は苦手」という”意識”をきっぱり捨てることが不可欠です!!
と、いきなりの精神論で恐縮ですが……。
文章に限らず、なんでも「できない」と思っている限り、できないんだよね。
もちろん、得手不得手はありますが、得意な人って生まれながらに「コツを知っている」のです。結果、「作文で表彰される」といった成功体験が重なって「文章を書くのが好き」になっているのではないかと思います。
結果的には「書けている」のだけど、ものすごーく時間がかかるから「苦手」「不得意」という方も多いです。こういう人は「考えがまとまってない」か「一発で仕上げようとする」傾向があるように思います。
日常生活でメールでのやりとりで意志の疎通が図れていて、誤解したりされたりといったトラブルがない人であれば、文章能力は「普通」です。
ただ、
「読めない漢字がたくさんある」
「ボキャブラリーが少ない」
「そもそも、字を見るのが嫌だ」
という場合は、国語力の問題になってしまいます。
「苦手」「不得意」を細分化してみましたが、「普通」の文章能力はあるけれど、「時間がかかる」と感じている人が圧倒的に多いのではないでしょうか。
これは、「思考」の問題なのですね。
頭の良しあし、ではないですよ。思考の組み立て方ですね。「苦手意識」が先行しちゃうと焦って、こんがらがっちゃうのですよね。
そこで、深呼吸!!!
まず、「書きたい要素」をひとつずつ、バラバラにします。
そして、ベスト3の優先順位をつけます。
それ以外のことは「盛り込まない」と決めます。
ベスト3をもとに文章の起承転結を考えて文章にまとめていきます。このときに、文章の長さとか、分かりやすさは考えません。まあ、思い付くままにとりあえず、書いてみる。
で、ちょっとその文章を「寝かせ」ます。いったん離れて、他の仕事をするとか、ゴハンを食べるとか、打ち合わせをするとか、何でもよいので「書く」ことから離れます。
可能であれば「ひと晩」寝かせましょう。
すると、文章が発酵して……というのはウソですが。
新鮮な「目」と「頭」で書いたモノを見ることができるようになります。
自分で読んで、分かりにくい表現はないかとか、違う言い方のほうがいいかな、とか見直していきます。これを私たちの業界では「自己推敲」といいます。「じこすいこう」なんだか崇高な響きですが「見直し」「セルフチェック」です。
このとき、ぶつぶつと半分音読します。
言葉には、話し言葉と書き言葉がありますが「音読しても黙読しても読みやすいこと」は販促や宣伝において重要な要素になります。
音読したときに口が回らないとか、発音しにくい、リズム感が悪い、というような「なめらかではない」箇所があれば同じ意味の別の表現に変えます。この「別の表現」が出てくるかどうかで語彙力が求められるのですね。
文章が整ったら、その文章に書かれていることをワンセンテンスで表現します。
これが、キャッチコピーの役割を果たしてくれます。
だいたい完成したところで、もう一度、寝かせます。
そして、フレッシュな目と頭でチェックします。
「業界でしか通用しない専門用語が出てきていないか」「一般的に理解されるフレーズ、言葉で書いているか」をチェックします。「何が業界用語かわからない」という場合は、業界の人ではない人に見てもらうとよいでしょう。
はい。
「文章を寝かせます」のところで、自分も寝ているとここまでで、3日が経過しています。
「え~?」と思われるかも知れませんが、プロも一発で原稿を完成させることはできないのですね。
私も「ひと晩寝かせる」は欠かさずやっています。文章が寝かされているというよりは、自分が寝ているのですが、そうすることでフレッシュな気持ちで文章に向き合うことができるからです。誤字脱字も見つけやすいし。
ブログやSNSなど「自分で文字修正できるもの」は即アップしますが。印刷物になるようなものは必ず、寝かせています。
「書いてすぐにブログにアップしたいんです!!」
という方は、ごめんなさいね。100万年早いです。
「早く書く」という不可能に挑戦して「苦手だ」と思っていた方は「な~んだ」ってホッとされたかもしれません。
「寝かす」ことはしていても「でも~」という方は。
文豪かっ!! ってぐらいに、寝かしては直しを繰り返しているのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
我々は文豪ではないので、潔く完成させちゃいましょう。
寝かせていいのは3日まで。
ということは、一日目に書いて、二日目に見直し、三日目で完成!!
このぐらいのスケジュール感で進めるとよいですね。
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