在宅ワークのベテランですが、さすがに在宅がストレスです。

コロナ禍も1年近くなってくると、さすがの私も「家にいる」ことが、ストレスである。


どちらかというと、インドア派。フリーランス歴も23年目。リモートワーク、在宅ワーク業界においては、なかなかのベテランである。しかし「打ち合わせもオンラインが主流」「プライベートの外出もお控えなすって」となると、話は別である。


先日、ちょっと遠方への仕事での外出があったのだが、嬉しくてたまらなかった。「どこかで栗原さんをピックアップして、営業車で行きます」という、先方からのご連絡に『わーい! おでかけ!』とめちゃくちゃワクワクした自分に『ヤバいな、わたし』と思った。


自分のご機嫌は自分で取るべし! と、土曜日、ランチに出かけた。お誘いあわせははばかられるので単独行動である。そういえば、去年の春ごろだっただろうか。「ひとりで外食ができない」という女性の知人から、コロナ禍でストレスがたまると愚痴られたことがあった。そんな愚痴にこっちのストレスが溜まりそうだったので「ひとりで外食できない人って、『あの人、ひとりぼっち』って思われてるんじゃないか? っていうけど、そういう系?」と聞いたら、まさにそうだったので「ああ、自意識過剰なんだね~」と軽く流してしまった。うん、ごめん、興味ないんだそういう話。


激辛料理もアツアツ料理も「NG」と私の舌は、大変、デリケートであるが自分が吐く「毒」や「辛」にはめっぽう強いのである。毒蛇が自分の毒で死なないのと同じ仕組みなのだろうか?


特大エビフライの前に、写真を撮りそびれた前菜もいただいている。生ビールも飲みました! デザートも食べちゃえ! すべて絶品。 実は、私の満腹中枢はデリシャス指数と連動している。「あまりおいしくないモノ」に対しては「小食モード」が起動される。


「栗原さん、少食だよね」


という印象を抱いている方は、すみません。デリシャス指数が低かったんです。ごめんなさい。


デリシャス指数MAXのランチで、さすがに満腹だった。そして、豪華ランチ(飲酒付き)でも、まだストレスがくすぶっていたので歩いていけるところにある、大自然に向かった。


池のほとりのベンチは満席で『ちっ』と心の中で舌打ちしたところ、オジサマがベンチから立ち上がった。私は魔法が使えるんじゃないか、と自分でも時々思う。ありがたく座る。沈みゆく太陽が水面にきらめいていて、時折、この公園に生息しているカワセミが目の前を横切った。


青い羽が美しいカワセミは、鳥の写真を趣味としている皆様のスターである。


しかも、飛ぶ速度はかなり早い。動体視力がさほどよくない私には「青い塊が目の前を通過した」ぐらいしか認識できない。とはいえ、幸運の青い鳥。よく見えないながらも、目の前を通過したら、やっぱり気分はあがる。


ベンチでひたすらボーっとする。今日は暖かく、薄曇りのおかげで太陽の日差しも柔らかい。ボーっとし放題である。


ふと、太陽が沈んだら、寂しい気持ちになりそうだな、と思った。名残惜しい、ぐらいで立ち去った方が今の私には、良さそう。そんな気がした。暗くなる前に、家に帰ろうと出口に向かった。


この公園の通路は砂利道である。あちこちで、ちびっこがしゃがんで、石を拾っては積んでいた。うちの近所にもエントランスに砂利のあるビルがあるのだが、保育園帰りのちびっこが、いつも誰かしら石を積んで遊んでいる。


なぜ、ちびっこは石を積むのだろうか。

前世の「賽の河原」の記憶が「積まねば!」と駆り立てるのだろうか。


それにしても。

在宅ワークのベテランが、家にいることにこんなにストレスをためているようでは、不慣れな方、アウトドア派な方にとってはさぞ、ストレスフルな状況であろう、と思う。


とりあえず。

豪華ランチでほろ酔い満腹プラン&自然の中でボーっとするなどを意識的に取り入れて、ストレスをこまめに解消しつつ、免疫力を落とさないようにしていこうと思っている。


みなさまも、心の健康を損なわないようにお過ごしくださいね。


今日も読んでくださってありがとうございました。

みなさまの毎日にププッと笑顔があふれますように♪






栗原貴子のでこぼこオンナ道

栗原貴子/編集・ライター、コピーライター フリーランス歴23年。広告、宣伝、啓蒙につながるクリエイティブ制作、コピーライティングが得意。2019年より きもの伝道師 貴楽名義で着付けパーソナルレッスンを中心に活動開始。きもの歴は四半世紀越え。