ブランディングはじめの一歩
こんにちは。栗原貴子です。
ブランディングってなあに? って思われる方も多いことと思います。
ものすごく簡単に言えば「PRにおいて商品やビジネスの”何”を前面に押し出していくか」ということを考える作業です。
おうちを建てましょう、というときに例えると設計図づくりに該当します。
設計図がなければ、材料をそろえても家を建てることができませんし、大工さんを呼んできても「この柱、どうするの?」ってことになってしまいます。
ところが、SP(販促)ツールを作る場合、「設計図はないんですけど、柱はコレで、ドアはコレで。カッコいいのをお願いします」みたいなご依頼になってしまうことがまま、あります。
とりあえず、柱とドアは選んだのであとはよろしく!! ってことで、その柱やドアに合う設計図をせっせと作っていくわけですね。
SP(販促)ツールを作るにあたっては「どういうドアにする?」「柱は何本?」ってところもできれば、ご相談いただきながら考えていきたいですし、そっちのほうが結果的に、作業もコストも効率がよいです。
けれど、どういうわけか「材料はあるんですよ、これでなんとかカッコいいパンフレット、作ってくださいよ」ってなりがちなのです。材料、つまり「商品写真」とか「モデル撮りした写真」とかは「あります!」ってことです。
こういう材料をつなぎ合わせてかっこよく見せることは、もちろん可能です。それは、そうした材料やご担当者へのヒアリングもとにブランディング、つまり設計図を起こしているからなのですね。
とはいえ、やっぱりブランディングをしてからモデル撮りや商品撮影をしたほうがよりカッコいいものが出来上がります。
そして、しっかりブランディングしてからパーツをそろえて作ったモノのほうが、売り上げという成果において「よい結果」が出るのですね。
なぜなら、作り手のモチベーションが高いから、です。
より「よいものを作ろう」って気持ちになって取り組むとそれがSPツールにもにじみ出て120点のモノができる。けれど、『あ、ありあわせで作ってってことね』なると、まあ、80点くらいでいいんじゃないの?って感じになるのは、人の心としては当然のこと。
なので、プロに依頼してSPツールを作るのならば「こういうのを作りたいです」って段階から、素早く相談したほうが結果的にお得です。
もちろん、自分で写真を撮ったり、コピーを考えたりするときも「ブランディング」をして設計図を書いてから、着手すると考えがまとまりやすくなります。
「それってどうやるのよ?」って思われることでしょう。
どんなサービス、商品にも共通していえることをお伝えしますね!
まず、
① サービス、商品そのものの特徴 ベスト3
② サービス、商品を手にしたときのユーザーの喜び ベスト3
をリストアップしましょう。
そして、ユーザー目線になってベスト3を眺めてみる。
そこに
オリジナリティはありますか?
スペシャリティはありますか?
たぶん、この時点では「わからない。ないかも知れない……」と肩を落としてしまうことでしょう。
借り物っぽく感じたり、平凡だとか、どこにでもあるとか、そんな風に感じるかも知れません。
そこで、もうひとつ「あなた」もしくは「あなたの会社」という条件で、お客様にお伝えできる魅力のベスト3を考えてみましょう。
個人事業主の私の場合
<サービスの特徴 ベスト3>
・売れる文章、コピー、ツール
・フットワーク軽く迅速な対応
・丁寧なヒアリング
<ユーザーの喜び ベスト3>
・営業しやすくなった!
・お客様からご好評!
・売れた!
となりますが、上記は「よそ様と変わらない」ことなのですね。
ですから、私、栗原貴子、ならではの「魅力」が欠かせないのです。
<わたしの魅力>
・フリーランス歴18年
・雑誌、書籍、広告、Webと多岐に渡るジャンルを横断的に経験
・おもしろい(そう、私はどうも面白いらしい)
つまり、「わたしの魅力」を軸に「サービスの特徴」「ユーザーの喜び」を表現すること。
それが「設計図」、ブランディングのスタートラインになります。
この「設計図」を元に「では、どんな風にSPツールを作っていこうか」と考えていく作業になるのですね。
おもしろい、が魅力となるのは打ち合わせでも取材でも「楽しいなあ」って感じで進めていくと、関わる人のエネルギーも楽しくなってきて、それがツールにも反映されて、そのことが「売れる!」「ご好評!」「営業がしやすい!」につながるから。
これね、ほんとよ。
関係者が「腹にイチモツ」抱えながら、つらいな、苦しいなって作り上げたモノは、結果につながらないのですもの。ですから、ブランディングの段階から「なんだか、楽しくなってきましたね~」ってムードでいることがすごく大切なのです。
世紀の新発明や特許商品でもない限り「サービス」「商品」で独自性を出すことって、はっきりいってムリです。
そこで、勝負しようとしている限り、営業活動、販促活動は限界がきてしまいます。
独自性、特別感の可能性を秘めているのは「あなた」や「あなたの会社」です。そこを引き出すことが「ブランディング」の”はじめ一歩”になるのです。
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