似合う眼鏡の選び方<検眼編>
こんにちは。栗原貴子です。眼鏡っ子として成長し、長じて眼鏡モデルになるという栄誉にあずかりました。そんな私の眼鏡っ子経験から<検眼編>をお届けいたします!
眼鏡を作るには「処方せん」が必要となります。
処方せんは「眼科医」での診察を経て、作成いたしますが、
眼鏡の度数は眼鏡を購入する「眼鏡店」でも調べてもらえます。
眼科医で処方せんを出してもらう場合は診察費などがかかりますが、
眼鏡店で検眼してもらうなら、そのための費用はかかりません。
しかし。
眼鏡ビギナーさんには「眼科医で処方せんをもらう」ことをおススメします。
なぜなら、
視力のよい人生を送ってきた人は、眼科にかかる機会も少ないので
白内障とか
緑内障とか
結膜炎といった「眼病」のことも念のため、チェックしたほうがよいから。
視力が良い=眼病がない、ではないこと。
また、「老眼だろう」と思っていた「見えにくさ」が
眼病由来の場合もあるので、
ここは念のため、眼科に行っておきましょう。
「眼鏡の処方せんをお願いします」
といって受診するわけですが、
このとき「ぶっちゃけ、老眼です」ということの
切り出し方に抵抗感を覚えるかもしれません。
このように「老眼」という言葉を口にせざるを得ないとき私は、
「ローガン」
と発音しています。
外国人のイケメン(→ここ重要)の名前を呼んでいると
自分の脳を錯覚させるのです。
英語圏の人に「掘ったイモいじるな」というと
ほぼ100%、今の時間を教えてくれますが、
それを応用したテクニックです。
『ちょっとイントネーションがおかしいけれど、老眼のことね』
と相手は理解してくれます。
ローガンというとウルバリン?と思ってしまうかもしれませんが、
ヒュー・ジャックマンも
おかしな爪が生えていなければイケメンですので
怒ってないときの彼をイメージしましょう。
(注 映画 Xメンのお話です)
検眼をするときは、いわゆる視力検査のほかに、
のぞき穴みたいなところから
気球のイラストを見させられつつ、
不意打ちで目に「シュッ」と風をふきつけて
脅かしてきやがる検査などを行います。
のぞき穴から見る風景は
私が眼鏡デビューした頃からずっと気球。
せっかくのぞいているのだから、
他人の秘密を『のぞいてるわっ』とドキドキするような
隠し撮り的光景にするとよいのに。
毎回、違う「のぞき光景」だとなお、いいですね!
『上司の秘密を握った編』
『おばあちゃんのへそくりのありかを目撃編』
『芸能人のスクープ激写編』
『狙撃手気分を味わう編』
あたりはいかがでしょうか。
そんな検査のほかには、
色々なレンズをかけてテストするアレを行います。
これ、です。
私はこのテストが大好きなのですが、
色々なレンズをはめて、
「これは見えますか?」
「さっきのレンズと比べるとどうですか?」
などと聞かれます。
微妙な差をどう表現するか?
に全神経を集中するあまり、
「こころもち、先ほどより見えます」
などと、かえって分かりにくいことを言ってしまいます。
ローガンな私たちに必要な「手元用」の度数は
そりゃ、スマホもくっきりはっきり見えるけれど、
そのまま遠くを見ると
よろけるぐらいの眩暈がします。
なので、そうした按配も含めて
このテスト用のフレームで検査するわけです。
クラッと眩暈がするとビギナーさんは
「わたし、重大な病気!?」と焦るかもしれませんが
大丈夫です。
ローガンの場合、それは織り込み済み。
手元に特化した度数では、それは避けられないねってことなのです。
近くも遠くもOKは「遠近両用」になります。
例えば、
「打ち合わせなどで資料を読むときに眼鏡が必要」
「外出先でのスマホの操作をするときに眼鏡が欲しい」
といった
立ったり座ったり、遠くを見たり近くを見たりを
こまめにする場合は「遠近両用」でないとダメなのです。
手元用の眼鏡の場合は、
そこから視点を移すときは眼鏡をはずします。
私のPC作業用眼鏡は、そういう眼鏡なので
お手洗いにたつとき、
お茶を入れるとき、
宅急便がきたとき
眼鏡をかけたまま立つと「フラッ」とします。
『マーガレット』
『りぼん』
『なかよし』
など私たちが愛読していた
少女漫画においては、
そういうときは、必ずイケメンが
抱き留めてくれるもんだと
相場は決まっておりますが、
あれは、
漫画家の妄想だったのだ
と悟る瞬間です。
このようなことが起こる上に、
使用状況によってふさわしい度数が異なるため、
どういうシーンで用いるのかを
検眼のときに事細かにお伝えすることが求められます。
私は日常生活をする限りでは、
問題ない視力なのですが、
よくスーパーでおばあさんに
「お願いがあるのですが。
コレ、読んでくださる?」と
成分表示を読んでくれと頼まれます。
なぜか、このご依頼をよくされるのですが、
文字のサイズによっては
私もかなり厳しいときがある。
他に、誰かとあたりを見回すとちびっこはいますが、
あちらは漢字が読めない。
こちらは、文字が小さくて見えない。
こういうときは、もうね。
ルーペがベストよ。
ルーペンダントなんて、誰が買うの?って思ってたけど。
あれ、
世紀の大発明だったね!
そう。つまりね。
ローガンのための眼鏡って、
かけっぱなし、というわけではないのですね。
かけたり、はずしたりするものです。
この「所作」もまた、眼鏡ビギナーさんが
うろたえてしまうポイントであり、
ゆえに「置き忘れ」たり「眼鏡の上に座っちゃったり」という
アクシデントの引き金になるのです。
物を大事にするためには、
愛着を持てるモノを手に入れた方がよいですが、
ファースト眼鏡に限っていえば、
おおらかに使えるモノを選んだ方が安心ですね。
さらにさらに。
ローガンの度数は年々、変わります。
超お気に入りの眼鏡を買っても、
数年でレンズ交換が必要となる可能性があります。
レンズを変えれば済む話ですが、
眼鏡は一度買えば生涯使えるというような、
一生モノ、ではないので
コスパ意識を持ってセレクトしたいものですね。
次回は<ファッション編>をお届けしまます!!
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