オッサンの話題はいつも「オレ」のことであるということに気づいた日曜の夜。
こんばんは。栗原貴子です。
東京はずっと暖かい日が続いていたので、いまいち師走感が薄かったのですがこの2~3日、めっきり冷え込みが厳しくなって、突然、師走感があふれ出てきたように感じます。
「どうしたらオッサンは紳士になれるのだろうか」ということをアレコレと考えている今日この頃です。オッサンのことなど放っておけばいいと思う私がいる一方で『いやいや、そうじゃない。オッサンが意識を変えていく必要がある』と自分を鼓舞しています。なぜなら、このままでは奥さんから三下り半を突きつけられるオッサンが増加するからです。
オッサンになる年齢というのは人それぞれです。知人に20年近く風貌が変わらないオッサンがいますが、その方はアラフォーの頃から「60歳間近に見えた」という驚異の老け老けタイプ。「変わってない」ように見えるのは、風貌と実年齢が近づいてきただけなのですが、近々にお孫さんが誕生するとのことで、お祝いの言葉をと思い「おめで……」とまで言った瞬間。
「オレに
孫ができるんだよ?
いやんなっちゃうよ!」
そのオッサンは叫んだのでした。
なんという
自己中心ぶり!
自分が「祖父になる」ということがどうも嫌なようで、「オレ、まだそんな年じゃないから」と「オレは若い」という自負がおありになる様子。アラフォーの頃から60歳間近だと思われていたなど、夢にも思っていないのでしょう。
オッサンにはしばしば、この方のように「話題はいつもオレ」という傾向が見受けられます。このタイプのオッサンとは「オレ」の話題以外では何一つ、盛り上がりません。オッサンたちの話は面白い場合もあるので、たまに会って話す分には「へえ、そうなんですか」と聞くことができます。
しかし、
毎日、顔を会わせる
関係だったら
こりゃ
しんどいわな。
と思うのです。私のような「たまにしか会わない人」に対して繰り広げられるのは、
オレの仕事の話(自慢、相談)
オレが飲みに行ったときの話(自慢)
オレが昔、モテた頃の話(自慢)
のループです。こうしたオッサンたちは”栗原さん”と飲みに行くと楽しいので、しばしば誘ってくれます。しかし、”栗原さんの好きな食べ物”や”栗原さんの好きなお酒”について、まったくといっていいほど、覚えていません。
そりゃ、栗原さん
アンタが
都合のいい女
ってことよ
という突っ込みをしている方もいらっしゃると思いますが、都合がよいも悪いもそもそも「そういう関係じゃない」わけですので、「遊びの女だから、話を聞いていない」というケースには当てはまらないわけです。
オッサンは
オレの話に夢中で
それ以外のことは
記憶にございません
なわけです。
完全にホスピタリティが不足しているのですが、相手も酔っ払いならばバレにくいでしょう。しかし、私は途中で飲酒をするのをやめて、ソフトドリンクに切りかえるため、割と素面の時間が長いので、あれこれとよく記憶している嫌なオンナなわけですね。
さて、この「記憶にございません」を仮に彼女や奥さんに対してやらかしてしまったとしましょう。オレの話に夢中すぎて、奥さんの話が記憶から抜けちゃってたという事態です。
それが恒常化
していると、
いずれ、
奥さんは
ブチ切れます。
なぜならば、こうした「記憶にございません」という仕打ちを食らうと女性は「私のことなど、どうでもいいのね」と思い始めるからです。女性はどうでもよくない相手のことはもちろん、どうでもいい相手のことですら、いろいろなことを記憶しています。ですから、オッサンたちの「そうだっけ?」が許せないのです。
オッサンは毎日、
手書きで日記を
つけたほうが
いいと思うよ。
まあ、記憶していない以前に「オレの話に夢中」という事態を改善する必要がありますね。
つい「オレの話題」にしたがるその癖は
悪いことは
言わないから、
治した方が
いいよ。
「オレの話題ばかりしていない!」と反論をされる方もいらっしゃると思いますが、「オレの興味のある話」に話題が限定されているオッサンもおられます。
その「覚えていないっぷり」「興味のないことへのスルーっぷり」「同じ話のループ」は脳の機能に疑いが芽生えるほどです。近い将来、高速道路を逆走したりするんじゃないかとヒヤヒヤします。
この「オレの話題にしか興味がない」というオッサンは、程度の差こそあれ案外、多い。仕事の話をしている分には「仕事」という共通の話題があるのでかみ合うのですが、ひとたび雑談になると「オレ語り」がスタートします。
オレの興味の
あることに
みんなが
興味があると
思ってはいけない。
オレが楽しくても
みんなも
楽しいとは
限らない。
という基本に立ち返ることが必要です。
オッサンたちも仕事をしている分には「普通」です。ホスピタリティ不足も「取引先」を対象とした場合は、それなりにできます。なのでいっそのこと
奥さんを
取引先
だと思う
という作戦で頑張るという方法もあります。「今、これが仕事の話だったらオレはどうするだろうか?」と常に自問自答するわけです。
この作戦はわりとイケる! と思うのですがオッサンたちには不評です。
家の中でまで
気を遣いたくない
ということらしい。しかし、気を遣わなかったらいずれ三下り半です。そのことを天秤にかけてよく考えてみましょう。
世の中の奥さんの多くが
気が利かないんだから
という言葉をご主人に投げかけています。
そう、
奥さんは
気を利かせて欲しいのです。
「気を遣いたくない」
と言い張るのであれば、もう、交渉は決裂ですね。
人間関係は相手の気持ちに「寄り添うこと」が求められますので、相手が「嫌だ」と感じていることをやり続けたら、いずれその関係は終わります。
関係が終わった後に後悔するのは、圧倒的に男性が多い。
ひとり身になる、ということの健康へのダメージも男性のほうが深刻です。
どう考えても
オッサンが不利。
そのことをよーく考えてぜひとも「紳士」になっていただきたいと思うのでした。
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