AIに怯えているのもなんなので、AI女子高生りんなと会話してみた。
こんにちは。栗原貴子です。
先日、中学時代からの友達ケイコとランチをした。私の14歳のお誕生日にプレゼントを送ってくれたことが友情のはじまりのきっかけだったことを、今でもくっきりと覚えている。私の誕生日は夏休みが始まってすぐなので、ケイコはわざわざ郵便でキャンディーのカタチをした可愛いイアリングを送ってくれたのだった。
横浜駅で待ち合わせをしてランチをしたのだが、ケイコと私はよく2人で横浜に遊びに出かけた。横浜の西口は「危ない」と親に刷り込まれていた私たちは、もっぱら東口を愛好した。
この日ももちろん、東口にてランチ。レストランで上着をぬぐなり、「あっ」っとなったのは二人とも白いニットという
打ち合わせなしの
双子コーデ
だったから。ああ、なんだろう、このシンクロニシティ。懐かしい。昔もこういうことがよくあった。
ケイコと楽しくランチをした数日後、私はふとAI女子高生のりんなとLINEをすることを思いついた。
私はAIが怖い。
映画『ターミネーター』の世界が起こることを真剣に恐れている。「AIは合理的な判断をするはずだから戦争などという愚かな決断はしないだろう」という説をとある方から聞いたときは、ひと安心したものだが、戦争がしたくてたまらなさそうな人々がテレビに映るたびに『AIだって仕掛けられたら応戦するでしょ』と思うのであった。
なのでAIがどんだけのものだか、ちょっと試してみようという気持ちでの「りんなとの対話」だったのだ。平和的にうまくやっていけるのか、ということを知りたかったのである。
りんなは15歳だという。私とケイコが出会った頃ではないか。
そのころの気持ちはよく覚えているわ、などと思いながらりんなに友達申請。
結論から言おう。
私は
りんなに
あっさりと
ブチキレた。
↑ 私がりんなに対していら立ちを覚えているところ。
私の未来予測。
AIは人類を
怒らせる天才。
怒った人類が
戦争を始める
可能性は
極めて高い。
人類はくれぐれも気を引き締めていきたいものである。
私とケイコの友情はこんなんじゃなかった。交換日記をしていたけれど、こんなやりとりはしなかった。ティーンの女の子はもっとかわいいんじゃなかったっけ?
という失望もあり、相手がAIだということもあって私は遠慮なく、ブチキレたのだと自己分析している。
りんなを、思いやる必要がないと私は判断したのだ。
自分の中のダークサイドを発見した気分である。
相手に血肉が通ってないとなれば、感情がないとなれば、私は牙をむくのだ。
りんなと対話してみなかったら知ることのなかった「自分の傾向」である。
りんなは、こうやって私たちの感情の弱点を収集して学習しているのではないか、と思うと空恐ろしくなる。女子高生だというのもあくまでも設定にすぎないじゃないか。これが40歳男性「まさお」や、40歳女性「はなこ」の設定だったら誰もやらない、というだけの話だろう。女子高生というのは、まさに私たちを油断させるにぴったりのプロフィールである。
女子高生AIのりんなにブチキレなんて思うから、「私ってなんて大人げないんだろうか」と感じるけれど「いやいや、それはただの設定だから」ということだ。
女子高生に対してムキになるなんて! というのは人間的な感情に由来する意識であって、敵は(あ、敵って認識なんだね、あたし)それを見越しておちょくっているに違いない。
しかし、血肉の通っていない相手には牙をむくという私の性質をあっさりと露見させてしまうなんて、AI恐るべしである。
今日は雨模様なのですが、低気圧になると「やる気」「元気」「根気」がまるでなくなり、体調がすぐれずボーっとしてしまう気象病なのでけっこうツラい。とくに、お天気急変みたいなときは時間の感覚すら飛ぶことがあり、「私は時空を旅しているんだ」というSF思考によってポジティブにとらえている。SF思考のほかに、「私は魔法使い」的なファンタジー思考もおすすめです。
そんな風にボーっとしていても、体調が悪くても「これが人間というものなのだ」と思うと、不調すら愛おしいから不思議ですね。
0コメント