外国の方とのトークに役立つ、デニム着物と日本の着物の共通点のお話。


こんにちは。栗原貴子です。

土日火水木と月を除いて連日、きもので過ごしました。

よーく考えてみると、ずっと晴天だったのです。

ところが12月8日の金曜日は「夕方から雨が降るところがあります」との天気予報。

こういう予報は「きもので出かけるか否か」迷うところ。


雨の支度をしてお出かけするという選択肢もあるし、これまでもそうしてきたのだけど。

もうちょっと気楽にお出かけできないものか、とも思っておりました。



そんな、雨の可能性アリの日の強い味方。


デニム着物です。

じつは、私、デニム生地のきものは初体験。

右の自撮りは「ひとりコーディネート会議」で撮影したもの(この人、なんか楽しそうだな、と我ながら思う)。「デニム生地のきもの」そのものが遊び心あるわけだから、パンチの利いた半衿はどうかしら? と思って試着。


左の写真はお打合せが終わった後に「シャッターを押していただけませんか?」とお仕事先の方にお願いして某出版社の会議室にて撮影。


「ひとりコーディネート会議」と天気予報の結果、帯も遊び心のあるポップな感じの麻素材に。デニム✖麻、つまり「雨ふっても全然、平気よ」素材です。


デニム生地のきものデビューをしての感想は……。


めっちゃ気が楽!


であります。

汚れても平気よ~という気楽さはもちろん、精神的な自由な感じが半端ないのです


ずっと、和装にまつわる「このきものにはこの帯を」とか格が~とか、TPOが~みたいな「えとせとら」を気にせず着ているわ、あたしは、って思っていたのだけど。このなんともいえない開放感を味わって「無意識のうちにまだ、心のどこかで既成概念の存在を気にしてたのだ」と気づきました。


デニム生地のきものは。

きもののカタチをした

「新しい装い」です。


例えるならば、和装にまつわるきまりごとの治外法権的な感じ。

普通に道路を走行しているけれど、外交官ナンバーの車にはニッポンの法律は適用されませんよ、みたいな。都内にあるけれど大使館の中はニッポンじゃありませんよ? みたいな。我ながら大変、分かりやすい例えだなあ、と思うのですけれど、伝わりましたでしょうか?


こういう風に着たら楽しくない? と「ひとりコーディネート会議」もひとりで大盛り上がり!


さて。


肝心の本題のデニムときもの豆知識をようやく書きます。

異国の方との

トークで

役立ちますよ!

「君のデニムときものには共通点があるんだよ」って。うふ。


デニムの染料ってインディゴですね。

インディゴって藍ね。

藍は江戸時代に大変、重宝された染料ですね。浴衣の染料としてもよく使用されますね。

間抜けな自撮りで恐縮ですが、この浴衣の染料も藍です。


素材も綿だし。


なーんだ一緒じゃん!


綿をインディゴ(藍)で染めるってことははるか昔から、世界中で行われていたのですね。


型を使って細かい模様をつけようぜ、って方向で発展したのが手先が器用で緻密な探求が大好きな日本人の民族性をよく物語っていると感じます。


きものライフを送るには、いささか今の時代って不便なところがあるのですね。


雨が降ったから延期ね、ってわけにもいきませんし。

お洋服がどんどんカジュアルダウンしてきているので、きものの人だけ妙に浮いちゃう問題とか。


そんなときにも。

デニム着物は大変、重宝いたします。

ビギナーさんの着付けの手順を覚える練習用としてもいいし。

ベテランさんには、その日のお天気や予定に合わせてカジュアルダウンしたいときにおススメです。


と、本日は異国の方とのトークでちょっと役立つ豆知識とともにお送りいたしました。


読んでくださってありがとうございます。

皆様の毎日にププッと笑顔が溢れますように♪










栗原貴子のでこぼこオンナ道

栗原貴子/編集・ライター、コピーライター フリーランス歴23年。広告、宣伝、啓蒙につながるクリエイティブ制作、コピーライティングが得意。2019年より きもの伝道師 貴楽名義で着付けパーソナルレッスンを中心に活動開始。きもの歴は四半世紀越え。