「伝える」ではなく「伝わる」ために大事なことの続きを遅ればせながら書きましたよ。メリークリスマス!

こんにちは。栗原貴子です。

本日は、クリスマスイブですが、テレビではドラマ『陸王』の最終回であり、さらに松本清張原作の『鬼畜』が放送されます。『鬼畜』というタイトルからもお分かりいただけるように、聖夜にふさわしい内容とは思えないのですが、どういう意図で今宵の放送なのでしょうか。くしくも『陸王』と『鬼畜』ともに二文字の漢字ですが、漢字二文字だけで読み手の感情に訴えかけることができる日本語の奥深さを感じます。


本日はフリーのコピーライターの立場から

「伝わる言葉」について、お届けして参ります。

9月に天国へと旅立った、風太です。


「風太とのツーショットを撮る」べく、このトレーナーを購入した私ですが、肝心の風太はめんどくさかったのでしょうか。「しょうがないな」という顔でカメラ目線を送っております。


パグ犬は顔の表情で意思の疎通を図ることにかけては、天才的な犬種。

「嬉しい」「楽しい」「大好き」「ノリノリ」といったことはもちろん、「今、怒ってますよ」も「激おこ」なのか「ムッとしてる」レベルなのか、その絶妙な加減も表現します。


めっちゃ

伝え上手!


もちろん、人間サイドの読解力も求められますが、アニメやマンガで用いられる定番の表現を理解できれば、パグの心情はだいたい理解できることでしょう。


ところが、人間でありながら「まったく伝わらない言葉」を繰り出す人が少なくありません。

そういう人の傾向として、言葉の数は多いというのもあります。

しかし、聞いている人たちの顔を見ていると


『何、喋ってるかわかんね』

『で、何をしたいのさ?』


といった表情がパグ犬のごとく、ありありと浮かんでおりまして興味深いのでした。


さて、「伝える」ではなく「伝わる」ことが大事、と以前、ブログでも書きました。今、その記事を見たらなんとういうことでしょう。「続きを書く」といいつつ書いてないではありませんでした。なので、この記事が続編ね。


「伝えるのが苦手」という方は才能が別のところにあることも少なくありません。なので、これに関しては言ってしまえば「餅は餅屋」なのですが、それでも今より「伝わるようになりたい」ものです。さらに言えば、「伝えるのが苦手」な方は企画書や提案書をまとめる作業が苦手だったりもします。


「伝わらない企画書を作って、伝わらないプレゼンをする」


という結果になってしまうわけです。


提案や企画でお困りの方、そうした業務で上司や先輩からよく注意を受ける方もいらっしゃるのではないか、と想像。


この「伝えるのが苦手」な方でも、「伝わる」場合があります。


それは、相手の「聞き出し力」が高い場合です。


プロのライターの多くが「聞き出し力」が高いため、「なんでもしゃべっちゃった」という気分になるものです。ライター VS ライター だと会話というよりも「相互インタビュー」になり、交換できる情報の量は圧倒的です。絶妙な間合いで質問が繰り出され、それについて回答しつつ、相手にも質問をするという流れはじつに見事。


しかし、職業として成り立つほどの「聞き出し力が高い」人はそうそういませんし、たいていの人は「自分がしゃべりたい」欲求が高いため、「伝わらない事例」はあちこちで勃発しております。


なぜ、自分がしゃべりたいのか。


それは「分かって欲しい欲」なのではないか、と思います。


平素から「伝わってない感じ」を覚えているため、「伝えよう、伝えよう」と喋れば喋るほど、ますます伝わらないという負のループに陥っているのではないか。


そういう方には、パグ犬を飼ってもらい「ひと言も発さずに表情だけで伝えきる技術」を盗んでいただくのがよいなあ、と思うのですが、「そうですか」とパグを飼うわけにもいきません。寝入った瞬間からイビキをかきますので、繊細な方には不向きな犬種でもあります。


では、どうすればいいの? ってことですが。


「これから話すことのポイント(目的)」


から始めればいいのです。


「私、『陸王』をずっと観ているんだけど、『陸王』って知ってる? ドラマなんだけどね、役所広司とか出てるやつ。そうそう、『ルビーの指輪』の人も出てる! あれ、あの人、名前なんて言ったっけ?」


という話し方をするから、まったく伝わらない。まあ、雑談であればこれも十分に楽しい会話なんですけどね。


「私、ドラマの『陸王』にすっかりハマっちゃって。感動するのよ~」


という風に「これから話すことのポイント(目的)」から始めれば、相手に「これから私はこの件について話すのです」ということを伝えられ、結果、聞き手も「そのつもり」になれるわけです。


「ドラマの『陸王』にハマっちゃった」から会話が始まれば、相手がもっている『陸王』の情報量もさぐれます。知ってはいるけど観ていないのか。録画して後で観る予定なのか。リアルタイムで視聴しているのか。それによって、会話の転がし方も変化させることができます。


「伝わらない話し方」をする人は、一冊の本を途中のページから開いて朗読しているようなイメージです。


聞いているほうは、カバーがついたタイトル不明の本を途中のページから朗読されているような気分に陥ります。


①相手に「聞く準備」をしてもらえる入りをすること。

②相手の持っている情報量をさぐりつつ、話の展開を変えていくこと。


この2点を意識するだけで、だいぶ、伝わりやすくなります。

②相手の持っている情報量をさぐりつつ、話の展開を変えていくこと。

の詳しくはまた改めて!


今日も読んでくださってありがとうございました。

みなさまの毎日にププッと笑顔があふれますように♪


















栗原貴子のでこぼこオンナ道

栗原貴子/編集・ライター、コピーライター フリーランス歴23年。広告、宣伝、啓蒙につながるクリエイティブ制作、コピーライティングが得意。2019年より きもの伝道師 貴楽名義で着付けパーソナルレッスンを中心に活動開始。きもの歴は四半世紀越え。