2017年、今年もありがとうございました。

こんにちは。栗原貴子です。

貴乃花親方のネクタイの様子が気になったまま、2017年を締めくくることになろうとは、今年の元旦には予想にもしていなかったなあ、と思う12月29日。


名前の漢字を聞かれたときに「貴乃花の”貴”です」と答えておりましたので、勝手に親近感を抱いておりましたが「どうして、ネクタイをピッとしない!!!」ということばかり気になります。かつては、きものを着ていた人なのに、なぜ、着衣の乱れにそんなに無頓着なのだろうと思ってしまうのです。


さらに、相撲協会の八角理事長のお顔がテレビに映るたびに『この人はパグ犬の親方のようだ』ということに気を取られてしまいます。

八角理事長にモフモフ感がないからか「理事長を愛でる」方向にはどうしてもシフトできそうにありません。そこで、懐かしい写真とインスタグラムで「世界のパグファン」がアップする我が子自慢の画像を眺めてはニヤケております。


皆様方におかれましても「今年もいろいろなことがあったなあ」と感慨深い、2017年であったことと存じます。


私自身は、いろいろな出来事を通じて、来年からフリーランスのコピーライターと並行して「きものナビゲーター」として、きものデビューの入り口を作ることをはじめる! と決意するに至りました。とりあえずサイトを作りましたが、ほとんど何も書いてねー、状態。恥ずかしながらリンクいたしますのでよろしかったらご覧くださいませ。


きものを着て世界へ日本を伝えよう! 栗原貴子のきものナビ


きものを着るようになる以前の、幼き頃の私にとって、お正月という時期は「きものを着てみたいな」という気持ちが芽生えるシーズンでした。白い半衿、白い足袋に新年を迎えるというすがすがしい「何か」を感じていたのだと思います。

幼き日の私です。一応、生まれたときからカラー写真世代です。

着ているのは、祖母が縫ってくれたウールのアンサンブルです。私の人生初の「自分のきもの」。ですが、この写真を見ると半衿がない(長じゅばん着てない)、帯はインチキとかなりテキトーな着付けであることに、今の私は気が付きます。


ですが、私はこのとき、きものに開眼したのでした。


我ながら『老舗旅館の屋根裏部屋にしまわれていたりする、怪談話によく出てくる「髪が伸びる日本人形」のよう……』と思います。破魔矢など持っているけれど、おのれが「魔」というのは、ものすごい無敵キャラなのではないか。


とはいえ、いわくありげであろうが”人形”に似ているということは「なかなか、かわいい、ということである」と超ポジティブシンキングで2017年を締めくくろうと思います。


さらなるポジティブシンキングをするならば「テキトーな着付けであることに、たいていの人が気づかない」という事実です。時代劇における「あまり裕福ではない家の子の役」という設定であれば、この写真の着付けでもOKだなあ、とも思うし。


今の私は白い半衿と白い足袋を新調して、年神様をお迎えする装いをすることはできる。できるけれども、それって「自分の気持ちの表し方のひとつ」なのであって「間違えちゃいけないルール」ではない、とも考えています。


新しい足袋を履いていないからといって「おまえ、やる気ないな」などと年神様がおっしゃるでしょうか。神様がそんな狭量であるわけがないわ、と思うようになりました。半衿や足袋を新調できないのならば、丁寧にきれいに洗いあげようと思う「気持ち」のほうが100万倍、尊いのではないか、と。


それは、きものに限らず、すべてのことに通じると思います。


きものにまつわる仕事に関して、私は大きな「考え違い」をしていました。

きものを「着る」から幸せな体験が増えるのではなく、思いやプロセスが「きもの」を通じてより丁寧に、より気持ちがこもっていくからこそ「幸せを感じる」ことができるようになるのです。


この想いをもとに、来年から仕切り直して参る所存です!


今日も、そして今年も、私のブログを読んでくださってありがとうございました。

来年もみなさまの毎日にププッと笑顔が溢れますように♪ という願いを込めて。


よいお年をお迎えくださいませ。


2017年12月29日

栗原貴子

栗原貴子のでこぼこオンナ道

栗原貴子/編集・ライター、コピーライター フリーランス歴23年。広告、宣伝、啓蒙につながるクリエイティブ制作、コピーライティングが得意。2019年より きもの伝道師 貴楽名義で着付けパーソナルレッスンを中心に活動開始。きもの歴は四半世紀越え。