すべては「美しく生きる」ために。しあわせはその人の心の中にある(中原淳一さんの言葉より)

こんにちは。栗原貴子です。


すべては「美しく生きる」ために。

しあわせはその人の心の中にある。


ノートにメモっていた故・中原淳一さんのお言葉です。


メモったときは「いいお言葉だなあ」ぐらいの感覚だったけれど。

今朝、たまたまメモっていたページを眺めて染み入っておりました。


「美しく生きる」というのは

外見のことではなく、

心のありかたのこと。

そして、その心の中にすでに

「しあわせ」が

存在しているということ。


という風に解釈をすれば。


何かを「する」から。

何かを「持っている」から。

そういった、

行動や所有物、結果が「しあわせ」をもたらすのではなくて。


すでに心の中にある「しあわせ」を大切にして、

「美しく生きる」ことが

自分の人生をカタチ作っていくということに気が付きます。


中原淳一さんは、編集者、イラストレーター、

着付けやヘアメイクなどマルチに活躍された方。


中原さんの描いたイラストに無性に惹かれ、

エッセイなどを読み「きもの」に関する記述に

「シビレる~」と感銘を受け、

さらにリスペクトを強めました。



「美しく生きる」


って聞くと、


だらしないことは完全NGですよ!的な

受け取り方をしちゃって、

近寄りがたい感じがしちゃう方も

多いかもしれないけど。


そういう表面的な意味じゃなくて。


自分がどうありたいか、

ってことを意味しているんだと思うの。


だらしないことがいけないことって思うのは、

自分がそういうことを「ダメ」って決めているからで。

「ダメ」と思いつつ「やっちまう」からで。


「やっちまった」ならいっそのこと。

「また、やっちゃた! ごめん!」と

テヘペロすれば

済む話なんじゃないかな、って思うの。


「美しく」っていうのは、

心の持ちようのことで、

自分の信念や感情や本音に

「正直に」って意味だと解釈すると。


「テヘペロ」と愛嬌をふりまくことは

決して悪いことじゃないし。


そのことで誰かに迷惑をかけたなって

思ったら素直に「ごめんなさい」って

謝ればよいだけのことで。


『こんな私はダメ人間』と

ひとりで頭の中をグルグルさせながら、

自分にダメ出しするのに一生懸命になっちゃって。


「ごめんなさい」を言うのを

忘れちゃうから。

人から「なんなの、アレ」って

なっちゃうんだよね。


もちろん、

「テヘペロ、ごめん」としたところで

相手が許してくれるとは限らない。


でも、それはどっちがいいとか

悪いとかではなくて、

相手の価値観の中では

「NG」ってだけのこと。


な~んてことを書いてみたのは。


「きもの」って始めると

自分の苦手なことに直面することが多いから。

そしてその「苦手なこと」が

きもの道に進むことを

阻んでいる人が少なくないから。


例えば。


半衿は長じゅばんに縫い付けて、

汚れたら外して半衿だけ洗う、

というのが

オーソドックスなのですね。


すると「裁縫が、超苦手」

「半衿付け、超苦痛」っていうことが

明るみになったりする。


針で指をブスブス差して

血染めの半衿になっちゃって

ビジュアル的にも

けっこうホラーで動揺しちゃうし。


「縫い付ける」っていうのは

あくまでもオーソドックスな手法。

正絹の長じゅばんは

なかなか洗濯できないから、

衿だけ取り外して洗うっていうね。


今はファスナーやマジックテープで

簡単に半衿を装着できる代物もあり。

さらには

専用のセロテープ的なものまで

市販されていて。


長じゅばんごと、まるっと

自宅で洗濯できる素材も豊富だし。


「お裁縫苦手」「お裁縫苦痛」でも

全然、大丈夫。

そこ、スキップしても

きもの楽しめちゃう時代なのよね。


こういうお便利グッズが

市販されているのはきっと

「半衿付けが苦手~」

「裁縫はしたくないわ」

というユーザーが

たくさんいたからだろうし。


つまり。

世の中のきもの愛好家みんなが

裁縫が大得意じゃないってこと。


そういうことを知らないと

イメージだけで

「なんだか、きものを着ている人は

みなさん、お裁縫とかも得意で

きちんとしていらっしゃるのでは?」

と思っちゃうんだけども。


愛好歴が長い人ほど

「面倒なことは省略ね」

ってしている方も

少なくないのですね。


「美しく生きる」ってことは

自分の不得意なことも

「ま、いいか」と素直に認めて、

正直に「苦手なのよね」と発表して、

代わりに自分の得意なことを

頑張りまっす! っていうような。


素直で正直な生き方って

意味なのだろうなと思うのです。


苦手だということに対して

「ダメよ、そんなんじゃ」的に

批判してくる人もいるけれど、

それは、その人の

価値観でしかないから。


いちいち、振り回されなくて

全然、大丈夫!!

そういう風に思えれば

心の中にある「しあわせ」を

感じることができるように

なるんじゃないかと思います。


すべては「美しく生きる」ために。

しあわせはその人の心の中にある。


リスペクトしまくっている

中原淳一さんのこのお言葉を胸に。


きものナビゲーターとして精進したいと思っています!


今日も読んでくださってありがとうございました。

みなさまの毎日にププッと笑顔が溢れますように♪




























栗原貴子のでこぼこオンナ道

栗原貴子/編集・ライター、コピーライター フリーランス歴23年。広告、宣伝、啓蒙につながるクリエイティブ制作、コピーライティングが得意。2019年より きもの伝道師 貴楽名義で着付けパーソナルレッスンを中心に活動開始。きもの歴は四半世紀越え。