懸命に手に入れようと頑張らなくても、ちゃんと手に入れていたね、というお話です。

こんにちは。栗原貴子です。


先日、親友・ケイコがフリーランス20周年をお祝いしてくれました!


お祝いにもらった、かわいい果物のカタチをした容器にはいったゼリーのフルーツバスケット♡ by TAKANOフルーツパーラー。ありがとうケイコ!! 


今日は「懸命に頑張って手に入れようとしなくても、大事なものは手に入るんだよね~」というお話です。


ケイコとは中2で同じクラスになり、夏休みに急激に仲良しになって中学、高校、短大と同じ学校に進学した仲。


仲良しになったきっかけは、夏休みに入ってからすぐの私の誕生日にケイコがプレゼントを郵送してくれたことがきっかけでした。お礼の電話をかけて、「遊ぼう」とか「宿題一緒にやろう」と約束して……というような感じで仲良くなっていったんだと思う。


14歳の夏、どうして私にプレゼントを郵送してくれようと思ったのかをケイコは「なんでかな?」と覚えていなかった。買ったお店は覚えていたけれど。でも、ちゃんと誕生日当日に届くように投函してくれていて、私はとても感激して嬉しくてすぐにケイコのお家にお礼の電話をかけたのをよく覚えている。若人のために補足すると、友情の連絡は家電オンリーな時代でございましたのよ。



先日、会ったときにケイコがふと「貴子が14歳のときに言ってたことは覚えている」と話してくれた。どうやら、私は


「私は変わっているから

私のことを嫌いな人もいると思うけど、

その反面、

すごく好きって言ってくれる人も

いると思うんだ」


というような名言を14歳で口にしたらしい。


でも、その自分格言を大人になってから一時期、忘れていたんだよね。


「嫌われる可能性」におびえ、自分を偽っていたその時期はつらかったなぁ。


だから、14歳のころに口にした名言の意味が、どれほど自分にとって大切だったかが、よくわかる。


私がライター見習いを始めたばかりのころ、ケイコに「雑誌のOL座談会に来て~」とお願いして、何度か足を運んでもらった。オフィス・レディ、略して「OL」。今や死語なのでしょうか。


その当時のケイコとの思い出の品を今でも大切に持っているんだけどね。

私は豊川悦司さんが好きで、ライター見習いの時期は熱烈ぶりが最高潮に加熱していた時期。ケイコにいかに彼が素晴らしいかを、飽きもせずに語っていました。

そんな私の、だいぶ迷惑な語りをケイコは「うんうん」と聞いてくれていただけでなく。


「だって、貴子が好きなんだもの」とこの逸品をゲットしてくれたのです。


ティーンの頃に知り合って、心の底から信頼して、安心して、くつろげる友情を持てたことに30年以上の時を経て、あらためて「ありがたいなあ」と思う。


私たちの関係は、一緒に何かを成し遂げました、というものでもない。はたから見たら「あの2人は一体、何が楽しんだ?」というような、何をするわけでもなく、ただクスクス笑いながらおしゃべりしているというようなもの。それは、今も変わらないけれど楽しくて。


振り返れば懸命に「信頼関係を築こう」と思ったことって一度もないなあ。


ケイコと会ってからの数日間、そんなことをつらつらと考えていた。


友情でも仕事でもチャンスでも恋人でも。

何かを手に入れようと思ったときに懸命に「頑張る」ということの結果が、往々にして不発に終わりがちなのは、自然の摂理なのだと思う。


でも。


頑張らないっていうのも落ち着かないもので。

何もしないでいると、どんどん自分がちっぽけな存在のように思えてきて。

だから、私たちは焦って「何か」をしようとしてしまうのだとも、思うのです。


焦ってしまうのって「頑張っていない自分は価値がない」って心の奥底で思っているからなんだよね。ゴロゴロしていようが、ボケっとしていようが、ふわふわしていようが、あなたの価値は変わらないのに。


愛犬家、愛猫家「あるある」だけど動物の寝姿ってかわいくて、見ているだけで口元が緩んで優しい気持ちになるよね? ただ寝ているだけなのに、こんなに人の心を和ませるなんてすごいな、って思うよね。


その優しい気持ちを、少しでも自分に向けることができたら。「頑張ってないときの私もイカす」って思える。


そして「頑張って手に入れようとしたこと」は一瞬、手に入ってもするすると指の間から砂がこぼれていくように、私の手を離れていった。頑張って手に入れようとされて、私自身がスルスルとそこから逃げたこともあった。


でこぼこなオンナ道を歩いてきて。

20年、フリーランスをやってきて、振り返ればいろいろあったけれど。


沈む時期があったから、上向きになると嬉しいと思える。


光があるから影があるのだし。

影があるから光を感じる。


そのコントラストは誰の人生の中にもやってくる!! 


それが自然の摂理で、天分を生きるってことなのだと思うのです。


今日も読んでくださってありがとうございます。

みなさまの毎日にププッと笑顔があふれますように♪

















栗原貴子のでこぼこオンナ道

栗原貴子/編集・ライター、コピーライター フリーランス歴23年。広告、宣伝、啓蒙につながるクリエイティブ制作、コピーライティングが得意。2019年より きもの伝道師 貴楽名義で着付けパーソナルレッスンを中心に活動開始。きもの歴は四半世紀越え。