嗚呼、あなたのことをこんなに愛していたなんて。

それは4日前の出来事だった。

突然、あなたは黙り込んだ。

何をしても、ご機嫌ななめ。

私は途方に暮れて、仕事もろくにできなかった。


一晩、寝たら機嫌も直るかなと思ったけれど、

日を追うごとに、あなたの機嫌は悪くなるばかり。

その翌日も、一瞬、明るい表情を見せてくれたけれど。

ほとんど、だんまりのまま。

一晩、寝てもやっぱりそのままで。

三日目の朝、とうとう、あなたは沈黙した。


私はずっとあなたがいなくても、

生きていけると思っていたけれど。

あなたなんて、面倒くさいと思っていたけれど。


それはただの強がりのわがままで。

あなたなしでは、どうにもこうにも

生きてはいけないのだ、という現実を突きつけられて。

生まれて初めて気が付いた。

私がこんなにもあなたを愛していたなんて。

あなたが黙って去っていくまで、ちっとも気づかなかった。


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こんにちは。栗原貴子です。


この度、失恋風のポエムをささげた相手は……。


パソコンです!


2015年7月に購入したパソコンが、にっちもさっちも動かなくなったのが木曜日。

大慌てでパソコンを注文しつつ、あの手この手で復旧を試みながら、だましだましで原稿を書くもののすぐに「くるくるくるくる」と回り続ける〇をひたすら見つめる日々でございました。


日付変わって月曜日になりましたが、パソコン不調の兆しを感じた瞬間に、新しいPCを注文した木曜日の自分を今、ほめたたえております。そう、この記事は日曜日の午前中に届いたおニューのPCでしたためております。


パソコンが使えないというさなか、金曜日の夜にはお仕事先の担当者さんに「じつは、パソコンが~~~~」と泣きのお電話を入れて「ラインで画像を送ります」と手書きで書いたコンテを写真でとってライン。手書きで書いたキャッチコピーをスマホでメールに打ち込んで送信という「スマホ&ライン&手書き」という超絶ウルトラCで事なきを得たのでした。「私のほうはラインでも全然、大丈夫です!」と受け止めてくださった、心優しき担当者Oさんに感謝感激、雨あられ!


パソコンがないと私は何もできないし、パソコンあってのお仕事だということは今までも重々、わかってはいたんですよ。でもね、「仕方なく使っている」という気持ちだった。ブラインドタッチが早いだけで、パソコンそのものはあまり好きじゃないというか、苦手意識があったから。

しかし、昔に比べると今はほんとらくちんになっていて、セットアップもネットやプリンターとの接続もあっという間にできちゃうのですね。「私、天才?」と勘違いしそうになるほどに簡単で拍子抜け。Windows95時代、泣きべそかきながら格闘したのがウソのよう。この格闘&泣きべそ体験が苦手意識につながっていたんだわね。


テクノロジー万歳! 


サクサクとセットアップして、サクサクと原稿を書いてるとき、ものすごく楽しいと感じている自分に気がつきました。文章を書くのがほんとに私は大好きなんだな~とシミジミした。手書きで文章を書く、という手もあるけれどメール添付が納品のデフォルトになった今、いつの間にか私にとって「文章といえばパソコン」になっていたわけです。


そういういきさつがあって、私は自分がこんなにもパソコンを愛していたのか!? と気がついたのでした。


いつもそばにいて、いつでも使えるのが当たり前だったので、愛も感謝もまったく伝えてこなかった。本当は感謝もしてたし、愛していたんだよ!!!とつぶやきながら動かなくなったパソコンの電源を抜き、コードを拭き清めた。「今更、遅いよ」という声が聞こえるような気がした。


ほんとに、ごめんね。パソコンちゃん。

新しいコがきたけど、ちゃんと修理に出すからね。


当たり前のことへの感謝って「してるわっ」って思っていても、十分に感謝しているとは言えないものなんだよね~と思いました。

あ~ほんとにハラハラ、ドキドキな3日間でございました。

でも、ハラハラ&ドキドキがあるから、うれしい楽しいという今の感情があるわけで。ハラハラ&ドキドキも決して悪いもんじゃないんですよね。


今日も読んでくださってありがとうございました。

みなさまの毎日にププッと笑顔があふれますように♪















栗原貴子のでこぼこオンナ道

栗原貴子/編集・ライター、コピーライター フリーランス歴23年。広告、宣伝、啓蒙につながるクリエイティブ制作、コピーライティングが得意。2019年より きもの伝道師 貴楽名義で着付けパーソナルレッスンを中心に活動開始。きもの歴は四半世紀越え。