こんなの初めて♡な猛暑で浴衣はどれだけ暑いのかを確認しました。

こんにちは。栗原貴子です。

ふと、今年の猛暑で浴衣を着ると、どれぐらい暑いのかな? を確認しようと思い立つ。

手持ちの浴衣の中でもっとも涼しい、トンボ柄の綿絽をチョイス。帯は博多織の正絹の絽。両方ともいわゆる「メッシュ状」になっているため通気性がよいのです。

着付けを開始した15時30分、クーラーの設定温度は27度で温度計によると室温は28度。慌てて設定温度を23度にしたけれど、急には涼しくならないのでじっとり汗ばみながらの着付け。

とりあえず、手早く着ちゃおうと10分ほどで済ませて、保冷剤を首にあてつつ休憩。

16時30分ごろ家を出る。地面が床暖房。風がヒーターのよう。帯と浴衣の間に挟んだ保冷剤から伝わるひんやり感がたまらなく心地よい。

スーパーで買い物をしようと駅前に向かう。信号を待っていると、小さい女の子とママの会話が聞こえてきた。

少女「ママ、盆踊り今日なの?」

ママ「来週よ~」

少女「じゃあ、なんであの人、浴衣きてるの?」

ママ「……」


私のことである。

どうして私はこう、ちびっこにからまれやすいのだろうか。

運悪く、私の傍らに盆踊りの日程と通行止めを知らせる立て看板があった。

これじゃあ、まるで1週間盆踊りの日程を間違えちゃった人みたいじゃないか。信号待ちをしている皆さんの視線を感じる。いいですか、お嬢ちゃん。浴衣は盆踊り専用コスチュームじゃないのよ? と心の中で念じる。


ここで、いきなり花笠音頭を踊るという「ひとりフラッシュモブ」でもしてあげられればママも気まずくなかったのだろうが、あいにく、私はそこまではじけていないし、酔っ払いでもない。


とんだハプニングにより、精神的に汗をかく状況になってしまった。とはいえ、この外気温で浴衣を着て花笠音頭もけっこう厳しい。今年の盆踊りは「踊る阿呆」より「観る阿呆」に徹したほうがよさそう。


スーパーは快適であった。肉売り場の前で涼んでいると、パックのお肉のラップが破けていることに気づいた。誰かが指でぎゅーしたか? 傍らで値引きシールを張っていたおじさんに「これ、破けてる」とチクる。「あ、あ、あ、すみません!!!!」と大慌てになるおじさん。幽霊を見たような顔をしていたので、私のことを四谷怪談的な何かだと思ったのでしょうか?


「割引シール張ってるとさあ、白っぽい浴衣を着た女が『これ、破けてる』って肉を指さしてニヤリと笑うんだよ」


と今頃、ウワサの的になってることだろう。


冷房が効いたスーパーがあまりにも快適すぎて、いっそのこと住み着いてやろうかって気分になるも、私はまだ生身の人間なのでそうはいかない。買い物を終え、外に出た瞬間、「もわっ」とした空気に圧倒された。


結論から言うと、浴衣でお出かけの際にはあまり長い時間、外で過ごさずにクーラーの効いた場所でのこまめな休憩を心掛けた方がよいです。私は着なれておりますし、どれだけ暑いかも想像できますが、そうじゃない人には「浴衣だから暑いのしょうがないよね」って思って我慢してしまいかねないので、少々、危険です。


四半世紀、着てるけれど。


こんなの初めて♡


だからね!!!!


水分補給のためのペットボトルは必ず携帯してね。


それと、腕を高く上げて自撮りすると着崩れることに今日、気づきました。近年、浴衣姿のお嬢さんがたの上半身の着崩れが「じ、事件ですか?」ってレベルで激しいことには気づいていたのですが、謎が解けました。自撮りのせいだわ、あれ。


撮ったら「おはしょり」を下に引っ張って、背中も左右を引っ張ってピンピンってやらないとね、どんどんグズグズになっていくのね。考えてみたらスマホという最近のアイテムに対応した装いじゃないのよね、浴衣って。


ということで。


浴衣でお出かけの際の注意事項が増えてしまった、2018年夏。素敵な思い出作りができますように、という願いを込めて口うるさい記事第二弾なのでした。


今日も読んでくださってありがとうございました。

みなさまの毎日にププッと笑顔があふれますように♪





栗原貴子のでこぼこオンナ道

栗原貴子/編集・ライター、コピーライター フリーランス歴23年。広告、宣伝、啓蒙につながるクリエイティブ制作、コピーライティングが得意。2019年より きもの伝道師 貴楽名義で着付けパーソナルレッスンを中心に活動開始。きもの歴は四半世紀越え。