「なかったこと」にしてきた想いは決して「消えて」はいなかったと、四半世紀超えの「キャー」に自覚した10月の夜。

こんにちは。栗原貴子です。


2018年を締めくくるにはちょっと気が早いが、今年は四半世紀超えの「想い」が叶った記念すべき年であった。

四半世紀以上、ファンであり続けたトヨエツ様を生で拝見!!!!!!

2018年日本メガネ ベストドレッサー賞を受賞された豊川悦司さん。その授賞式に文字通り「かぶりつき」で参加できたのも、今から3年前「うちのメガネのモデルに」というお話を、モデルでもない私がいただいたことに端を発する。


この日、私は生トヨエツ様が会場に入場された瞬間に、まったくの無意識・無自覚のうちに「キャー」という黄色い声を上げていた。会場に響き渡った「キャー」に『すごい人がいるな、って、これ私の声ですか?』と驚いた。うん、確かに喉には叫んだあとの爽快感が残ってる。隣にいた人に「今の私?」と聞くと「うんうん。叫んでた」と証言された。


自分の中にいる「自分でも知らなかった自分」との出会いは、こんな風に人生のほんの一瞬、ふとした拍子に起こる。そして、その出会いには年齢なんて関係ない。


ところが、反対に人は「自分が知っている自分」を「なかったこと」にして生きてしまう生き物でもある。「どうせ無理」ともっともらしい理由をつけてあきらめてきた夢や希望。はっきりと、くっきりと「自覚」したのにも関わらず、いつの間にかあきらめて、しかも「あきらめたことすら、なかったこと」にするのは、もはや人間という生き物の「習性」みたいなものなのかも知れない。


この習性には「自己肯定感を下げる」という副作用がある。


このところ「自己肯定感と自己愛」のことばかり気になってしかたなかった。

そのワケや私が思う「自己肯定感と自己愛」について、ほんの少し書いた記事がコチラ。記事中にリンクしている別の記事と併せてごらんいただけると嬉しいです。

私自身が自己肯定感と自己愛のバランスを崩した経験から「みんな同じ轍を踏まないで~」と思う。特に、仕事で関わる20代、30代女性たちに対して。接点のある人には、一人ひとりに私なりに言葉をかけてはいるけれど、そんなんじゃ足りないぐらいに今の時代は生きづらい。


私に何ができるのか? を考えると、結局は「文章を書いて伝える」に行きつく。というか、それが一番、私がやりたいことである。


私が「自覚していたのに、なかったこと」にしていたのは、そもそも「文章を書く仕事をしたい」と思った動機と「エッセイストになりたい」という夢である。


その糸口として25歳のときにつかんだ、大手出版社での「雑誌のライター見習い」という第一歩。27歳になる年に筆一本で身を立てるようになり、さまざまな現実を知り、いつしか私は「エッセイストになりたい」と思ったことを「なかったこと」にし続けてきた。


しかし、長年の「想い」は消えたのではなく、自分の中に「しまってある」だけであった。トヨエツ様が今、この会場に!!!という瞬間、私の口から無意識のうちに飛び出た「キャー」のように。


この「キャー」には四半世紀超えファンの様々な想いが凝縮されていた。その瞬間、私の脳裏にはトヨエツ様の数々の出演作の「わたしベストシーン」が走馬灯のように脳内スクリーンに上映されていた。目の前にいるトヨエツ様の姿、しぐさが「検索ワード」となり「あのシーン」がグーグル以上の速度でヒットし脳内上映される。


「トヨエツ、背が高いね」

と一緒に生拝見をしていた人が話しかけてきた。

「身長は186㎝ですから」と私。

「トヨエツって何歳なんだろう?」とその人。

「1962年生まれですから、、、、56歳ですね」と私。


ほとんどオタクである。そうか、私はファンではなくオタクなのか!!! とまたしても「知らなかった自分」との遭遇に戸惑いつつも、幸せな時間を過ごした。


四半世紀超えの「キャー」が飛び出したからだろうか。

私の中で「なかったこと」になっていた夢が再び、うずきだした。


そう、私は「エッセイストになりたい」と同時に「女の人の役に立てるような文章を書いていきたい」と思ったのであった。会社員との二足の草鞋でのライター見習いをさせてもらった集英社の人にもそう、言ったじゃないか。


ブログで書けばいいじゃん。


起き抜けのぼんやりとした頭でそう、思った。そんなに今を生きる女性たちの「自己肯定感の低さ」が気になるなら、読めば自分を愛せるようになるかもしれない、そんな文章をブログで書けばいいじゃんと。


そっか!!!


たまたま撮れた「ひらめいた!」のイメージ自撮り画像です。


「自己肯定感」はとても大事である。何かを「信じる力」も、自分や誰かを「愛するチカラ」もすべて自己肯定感にかかっているといっても過言ではないと思う。


自己肯定感を高め、自己愛とのバランスが取れてくると「幸福になれる」のも事実である。この「幸福」は「幸福感の高まり」と「幸運なできごと」の相乗効果でやってくるものだ。


そうはいっても、人間だもの。


日々、「自己肯定感」はアップダウンする。どんなに自分を愛していても、落ち込むような出来事はきちんと起こる。ただ、「自己肯定感」が高め維持できるようになっていると「ま、いいか」「そんな日もあるか」と思えるようになる。


ときに、真摯に自分と向き合う必要も生まれるけれど、少なくとも「生産的」にクヨクヨできるようになる。


ということで。


「自分を愛せるようになるかもしれないエッセイ」を書いていきたいと思う。ネット上の文章は「長い」と敬遠される傾向があるのは、知っている。だけど、長文を書くのは、「ネットやSNSでの端的な表現に慣れたことで、白黒思考な人が増えた」ように、物書き人生の中で思うから。


今日も読んでくださって、ありがとうございます。


みなさまの毎日にププッと笑顔があふれますように♪





栗原貴子のでこぼこオンナ道

栗原貴子/編集・ライター、コピーライター フリーランス歴23年。広告、宣伝、啓蒙につながるクリエイティブ制作、コピーライティングが得意。2019年より きもの伝道師 貴楽名義で着付けパーソナルレッスンを中心に活動開始。きもの歴は四半世紀越え。