インドで学んだ!私たちは「謎のイメージ戦略」による「思い込み」で自分をがんじがらめに縛っているからツラくなるんだという真実。
こんにちは。栗原貴子です。
2018年12月1日、日本を立ち9日(日)に帰国。インドガンジス川クルーズ船の取材に行ってまいりました。
師走の上旬をインドモードで過ごしたわけで、帰国して1週間が経った今も「師走の日本モード」に面食らっております。いや、日本人はみんな真面目だね~って私もそんな日本人なのですけどね。
国際派なわけでもなく、たまたまちょろっと外国行ったぐらいで、偉そうに言うのもなんだけど。
日本って、日本人って
忙しさとか、ストレスを
「ほぼ自作自演してる」
と思った。
人の目を気にするから、気疲れするし。協調性を重んじすぎて、言いたいことをグッと飲み込んでストレスがたまるわけで。「あれもやらなきゃ」「これもやらなきゃ」と自分で自分のタスクを増やす。今の時期は「年内に」という謎の合言葉で『別に年明けてからでも、いいんじゃないか』ということも無理やり進めているようにも、感じる。
「年内に」的な区切り前にスッキリ済ませておきたいという心情、分かるんですよ。「小学生でありながら、7月中に自発的に夏休みの宿題を終わらせていた」キッズだった私ですので、どちらかというとそういう気質が強いから。
そんな私だからこそ、思う。
「それって、自分の気持ちの問題だけなんだよね」って。
片づけまくるオンナの私は、当然のことながらインド出発前に、家をキレイに片づけてて出かけたわけです。キレイな自宅に帰宅したときの心地よさに「10日前の私、さすがだ。ありがとう」と思った。グッジョブ、11月30日のわたし。しかし、これも「自分の気持ちの問題」に過ぎないんですけどね。
そんなキレイな状態だったのにも関わらず、荷ほどきして仕事して、なんてしているうちに、ジワジワと散らかっていったのです。荷ほどき中のスーツケースは部屋におきっぱ。テーブルの上は「所定の位置に戻ってない旅にもっていったモノ」が陳列。洗濯し終わった衣類が収納されずに椅子などに積まれていく。
「あ~散らかってるなあ」
と横目で見やりながらも、「栗原さん、お帰りですか~?」とお仕事先の方々から嬉しそうなお声でお電話いただいたりして、私も嬉しくなっちゃってなんてしてるうちに部屋はどんどん散らかるのです。『片づけまくるオンナ』の私にとって、これは由々しき事態。
しかし、インドで私は学んだ。
「散らかってても死なないし」
もう、私の片づけなんていうのは「趣味」みたいなものなんだと思った。生活が成り立たないほどに散らかっているわけでもないし、ゴミ出しもちゃんとしてるし。いわゆる「汚部屋」になってるわけじゃい。衛生面の問題がなければ、いいじゃないか。
「片付いてない」という事実にくっついてくる「だらしない女」というイメージが私を「これじゃないけない」と駆り立てているだけで。ちょっと散らかってるぐらいで、自分に目くじら立てるなよ、って話ですよ。
こういう「謎のイメージ戦略」に私たちは振り回されがちです。たとえば「いい年をして独身なのは『性格に難がある』『高望みしすぎ』という疑いがある」などというイメージがある。しかし、これもまた「思い込み」に過ぎない。ほんとのところがどうなのか、は人それぞれなのだから。
インドを出国する手続きの際、私たちは「どうして女同士できたのか」「なぜ、結婚していないのだ?」とインド人の係の人に聞かれた。
最近ではテロ対策などで、出国手続きに必要な質問として設けられているのだろうか? それともセクハラなのだろうか? という疑問が脳裏をかすめる。しかし、こんなところでもめ事を起こすと、映画でおなじみの小部屋みたいなところに連れて行かれるかも知れない。あの小部屋には入りたくない。保険で弁護士費用はカバーできないし、ここはインドだ。
「結婚したいけど、いい人がいないのよ~。あはは」
「そうなんだ~。あはは」
無事、出国できた。
既婚未婚が出国審査で問われるとなると、『この人、私のこと気の毒な独身女性だと思ってるんだわ』とか『やだ、私のこと狙ってるの?』的なことを考えている場合ではない。『とにかく、無事に出国したい』という気持ち100%。よって「不愉快」とか「むかつく」というネガティブな感情がわく余地もない。目標は「とにかく出国」である。
言葉がかろうじて通じる程度、というのもちょうどよかったんだと思う。難しいアンサーをする語彙力がないので「シンプル回答」しかできない。そんな日々を過ごしていると、日ごろ、自分がいかに「小難しく」物事を考えすぎているかを痛感するわけです。謙遜したり、おもんぱかったり、言い回しなどに気を配らずに、シンプル回答、シンプル発言ばかりをしていると、頭の中もシンプル、単純明快になっていくのですね。
結局、自分の気持ちの反応は「自分で起こしている」ということです。
そして、その大半が『こう思うっているに違いない』というような「自分の勝手な思い込み」を根拠にしているんです。
そして、その「思い込み」が自分のメンタルをややこしくしている。前述の出国審査官のおじさんの「なんで結婚してないの~?」という質問も「独身でいるなんて、訳アリに違いないと思っているに違いない」という思い込み前提で見るから「失礼な!」になるわけで。
「君たちみたいな素敵なレディが独身なんて、おじさんびっくりだよ」
と思って聞いているんだろうな、という前提に立てば「むしろ、おじさんいい人なんじゃないか」ぐらいに感じるというもの。(そして異国の人に対しては、不思議と勝手にこういう解釈ができる)。
ちなみに、インド人の顔立ちは彫が深く、褐色の肌のため日本人から見ると「怖く」見える。しかし、ひとたび笑顔になると実にフレンドリーである。国民のほとんどが、この「ギャップ萌え」タイプだと言ってもいいだろう。
こちらがむっつりしていれば、向こうもむっつりしている。あちらにしてみても、謎の東洋人なのだから、致し方ない。さらに、日本基準では驚愕するほどに「ジロジロ」と見てくる。大きな瞳で。このジロジロ攻撃にうろたえずに、どっちが先に笑うか、笑かすか、ってところがインド旅行の快適さを左右するポイントといっても過言ではありません。
自分のことが嫌い
自分に自信がない
そんなとき、人は「思い込みを根拠に自分にダメ出しをしている」のですよね。相手がむっつりしているから、怒っているんだろうなと勝手に決めつけたままでいたら、インド旅行は「会う人すべて怒り心頭」に感じます。けれど、「ギャップ萌えの国の人」という前提でいれば「よし、極上の笑顔を見せてくれ」という意気込みになれるから不思議。
これもまた「むっつりしている」=「不機嫌」という思い込みをいかに払しょくするか、にかかっているわけです。今回の旅でカメラマン桂子が撮影した写真に写っている私の「真剣表情」が「怒っているおばさん」に見えたことは、私にとって衝撃であったけれど、人の顔なんて、しょせん、そんなもの。
起こってるおばさん顔に衝撃を受けたのは「私はもっとちゃんといい表情をしていたはず」と思っているからで。いやいや、それこそ「自分をよく思いすぎ」という思い込みでしょ、ってことなのですよね。
長々と書きましたけれど、「いかに人は思い込みまみれで生きているか」ということ。そして、その「思い込み」が自分を苦しめているということ。それを知ることで、心がモヤモヤすることの大半が「なーんだ」と思えるようになることを、お伝えしたかったのでした。
今日も読んでくださってありがとうございます。
みなさまの毎日にププッと笑顔があふれますように♪
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