叶えたい夢があるときは「その時」が来ることを100%信じることが一番、大切。

動物が好きだ。とくに、フワフワと毛が生えていて抱っこできる生き物がたまらなく好きである。先日も超高級ペットショップでフレンチブルドッグの赤ちゃんを抱っこさせてもらった。85万円のフレブルちゃんは私の顔や首筋をペロペロ舐め、指や手首を甘噛みしまくっていた。


『40代の自称フリーライターの女、ペットショップで子犬を万引き』


脳内新聞の片隅に、そんな見出しが浮かんだ。「子犬を万引きするなんて(頭、大丈夫?)」ということで、職業も「自称に違いない」と思われることだろう。


フレブルちゃんとの蜜月を終え、私はトイレに直行し石鹸で手を洗った。ペロペロと舐められた首にすでに発疹がでている。手首にもポツポツ。


動物アレルギーなのである。


「動物には触らないでください。とくに海外では絶対に触ってはいけません!!!アナフィラキシーショックに陥ったら命を落としますから」


受診した病院でドクターから下された宣告。

「例えば、エジプトの砂漠でラクダに乗りたいな、みたいなのもダメでしょうか?」

性懲りもなく、食い下がってみたが「ダメです。あなたにおすすめのペットは爬虫類です!」とドクターは言い放った。

ⓒ織田桂子

私に爬虫類をおススメした、宮下先生がご覧になったら卒倒しそうなショットである。インドで子ヤギを抱くという、アレルギー以外の様々なリスク満載の行為を満面の笑みでしている私。命がけの行為だということを、自覚しているのにこの笑顔。我ながら、ただモノじゃないな、と思う。保険にはしっかり加入していたけれど。


子ヤギは毛もお肉も柔らかくて、ほんのりと温かくて。抱っこしているとき本当にシアワセだった。そして、このときは「子ヤギとのスキンシップ」が初体験だったからか、発疹等の症状が出ることもなかった。


とはいえ、よい子の皆さんはマネしないでくださいね!!!!


子ヤギを抱っこすることになった経緯は、子ヤギを見つめながら「かわい~」と日本語で連発していたところ、私の隣にいるオバちゃんがヒンドゥー語で「アンタも抱いてみなさいよ」的なことを言って(多分)、こういうショットになった次第。お互い、母国語でコミュニケーションをとれるあたり、オバちゃんのコミュニケーション力は国境を越え最強である。


子ヤギ抱っこの直後、私が滞在していたラグジュアリークルーズ船のクルーが文字通りすっ飛んできて、私の手のひらに除菌ジェルを猛烈にプッシュしてくれた。その徹底した衛生管理のおかげで、今、私はこうして元気でいられるのかも知れないことも付け加えておきます。


今のところ動物アレルギーという残念な私ですが、それも必要あってのことだとも思っている。もしアレルギーがなかったらフレブルちゃんを「分割払いで!」と購入するなど、衝動的な行動をとる恐れがあるから。


だから神様が「今しばらくはアレルギーでいなさい」といっているんだな、と思っている。


その証拠に、数奇なご縁でパグ犬風太が私のところにやってきたとき、アレルギー症状は出なかった。


神様が「動物と暮らしなさい」というときが、いつかまたやってきたら。アレルギーの症状が出ることなく、そういう運びになるのだろうな。


最近、近所に生後半年ぐらいの子犬を飼い始めたお宅が増えている。この1~2か月の間でボーダーコリー、フレブル、ペキニーズ、シベリアンハスキーと子犬モフりまくり。ワンコ関係の企業のお仕事もしていて、ワンコ運上昇中な気がする。


叶えたい「夢」があるときは、「その時」が来ることを信じていることがとても大切だと思う。そのためには、自分のことはもちろん、自分が今、置かれている状況も「すべてを信じられる状態」でいられるように、心をキープすることに集中したほうがいい。


ちょっとでも「疑い」のエッセンスが混入したら、叶うはずだった夢をつかむことができなくなるから。


今日も読んでくださってありがとうございました。

みなさまの毎日にププッと笑顔があふれますように♪







栗原貴子のでこぼこオンナ道

栗原貴子/編集・ライター、コピーライター フリーランス歴23年。広告、宣伝、啓蒙につながるクリエイティブ制作、コピーライティングが得意。2019年より きもの伝道師 貴楽名義で着付けパーソナルレッスンを中心に活動開始。きもの歴は四半世紀越え。