キャッチコピーは「本能的な感情」へのアプローチが不可欠な時代です

こんにちは。栗原貴子です。

何かを「売る」ための文章を書くというとき。

あくまでも私の「やり方」ですが。

既存のツールがあれば、それを「パッと」拝見してパターンを見つけます。

そして「現在、ここが課題なので、こういう風に改善したらよいのですがいかがでしょうか?」とご提案します。


しかし。

この「パッと見ただけでパターンを発見する」というところの「パッと」がどうも胡散臭いと感じられるようで 笑


「適当なことを言ってるんじゃないか?」疑惑

「思い付きでしゃべってるんじゃないか」疑惑

をもたらしたり。

「フラッと登場してきて、いきなり図星つかれてムカッ」

みたいな事態を引き起こすことを学びました 笑


これがもしも。

水道工事屋さんとか、電気工事屋さんとかが。

パッとみただけで「ここを修理しましょう」とズバリ的中して、たちまち修理して「直りました」というような感じだったら。


喜ばれるのにね。


って不公平に思ったりもしましたが。


年齢を重ねたことで「ま、そういうもんか~」と思うようになりました。

(そして発表の仕方を工夫するようになりました♡やればできるコ)


セールスプロモーションの「課題」を指摘すると気分を害されることがあるのには理由があります。


水道や電気が壊れるときは、たいていそれは経年劣化やら電気系統の故障やらで「自分のせいじゃない」ことが大半だから。

でも、セールスプロモーションツールの「ここ改善ポイントですよね」と指摘されるのは。


自分が

否定されて

いるように

感じてしまう


のですよね。


「これが良い」と思ってやってきたことだから。


ただね。

水道や電気系統が「経年劣化」するように。

セールスプロモーションツールも「劣化」します。

人の意識も変わりますし。

流行とか時流と言った要素も無視はできないし。

社会背景も変わっている。


二十歳のお嬢さんに「携帯のない時代はどうやって連絡先を交換したんですか?」と聞かれて。

「合コンなら、コースターとか紙ナプキンに固定電話の電話番号書いて渡す、とか?」

と答えたら。

「そうなんですね~~~~! でも、連絡先を交換したとしても連絡がないことってあるじゃないですか?」

と聞かれたので。

「電話番号を交換するという行為が『連絡してね』という意味だったからね。よほどのことがない限り、連絡はきたのよ」

と答えると。

「よ、よほどのことって何ですか?」

というので。

「まあ、身近であったのが交通事故に遭ったとか、盲腸で入院してたとか? 電話できないアクシデントに見舞われていたケースかなあ?」

と記憶を手繰ると。

「昔の方が、恋愛ってしやすかったですね。いいなあ」

と羨ましがられた、ということがありました。


そうか、こんなにも経験していることが違うのか、とわたくしもシミジミしたのですけれど。


こんな風に事情が変わると「人の考え方」「人の行動」もすっかり変わっているわけです。


オッサンが「連絡先をくれたから連絡してOK」と自分の青春時代のルールで解釈して、女性に鬼のようにLINEして「しつこい」と言われる現象を想像してみてください。


「連絡先の交換」=「脈あり」ではないという現代ルールから逸脱しているために「気持ち悪い」と思われていることは明らかです。


興味深いのが「連絡先の交換」=「脈あり」時代を生きていた女性、端的に言えば「今、オバサン」世代であったとしても。

「連絡先交換」=「脈ありとは限らない」という現代版のルールを採用していたりするので「しつこいのは、気持ち悪い」と感じる、ということです。


このようにコミュニケーションの在り方、受け止め方が時代とともに変化していることにいまいち、ピンときていない場合。


セールスプロモーションにも「時代錯誤な風情」が漂うことにつながります。


なぜなら。


セールスプロモーションツールは、お客様とのコミュニケーションツールでもあるからです。


最近、気になるのが中年層をターゲットにしている場合の「中年女性はこんな感じだろう」という顧客の人物像。専門用語では「ペルソナ」といいますが、この「ペルソナ」が。


昭和のオカンとは違うから!!!


という突っ込みどころが満載、というケースです。


とはいえ。


今の時代「一周回って新鮮」にうつるという現象が若者を中心に広まっております。

女子高生が「写ルンです」を嬉々として使って、ネガを現像するわけです。

何が楽しいの? ときくと。

「だって、現像するまでどんな写真が撮れているのか、わからないんですよ~」

というアンサーを聞いて、私などは『そもそも、写真はそうだった』と思うわけですが。

それがあえて「新鮮」で「おもしろい」のだそうです。


テクノロジー追求してきた人たちには「そこ?」なわけですけれど。

あえて不便を楽しむ、という「楽しみ方」が若者には存在するし。

むしろ「新鮮」と受け止められている。


私たちは

いまだかつてない

多様な価値観が

混在している

時代を

生きています。



これだけ価値観が多様化していると。

セールスプロモーションツールも。


人の本能的な感情に

アプローチすること。


これが不可欠ですよ!


とりとめもなく書いてしまいましたが、「売れる言葉をつむぐ」ためには「感覚的につかむこと」がとっても大切なので。

頭で「理解」「納得」するのではなく。

心でキャッチしてみてくださいね!!!


心でのキャッチ、難しいわ~! という方。

心でキャッチできるようにサポートいたしますので、ぜひ、ご用命くださいませ。


今日も読んでくださってありがとうございました。

みなさまの毎日にププッと笑顔があふれますように♪


















栗原貴子のでこぼこオンナ道

栗原貴子/編集・ライター、コピーライター フリーランス歴23年。広告、宣伝、啓蒙につながるクリエイティブ制作、コピーライティングが得意。2019年より きもの伝道師 貴楽名義で着付けパーソナルレッスンを中心に活動開始。きもの歴は四半世紀越え。