ひとり暮らしレディのための防災心得。

こんにちは。栗原貴子です。

台風19号が猛威を振るい、多くの爪痕を残して去った東京。「台風一過」の晴天が広がっております。

一夜明け、被害の様子が少しずつ明らかになってきました。

被害に遭われた方に心からお見舞いを申し上げます。

そして、救助、復旧・復興に当たっている皆様のご無事とご検討をお祈りしております。


さて。


ひとり暮らしの不安トップ5に「災害」が入ります。

確かに「不安な気持ち」を誰かと共有できない、という心細さはあります。


しかし。


台風を筆頭に、大雪のときなども家族がいるのに「外の様子を見に行く」という行為をして命を落とす人は必ずいらっしゃいます。家族の安全のために、という意気込みがあってのことなのかもしれませんが。災害時の危険というのは「一人暮らしだからリスクが上がる」というわけではないことを証明しています。


ひとり暮らしレディの皆様におかれましては。

守るモノは自分だけ。

というのは、心細さを上回るメリットだと考えるようにしましょう。



前触れなくやってくる地震はもう「その瞬間、どこで何をしていたか」ということが明暗を分けますが、台風は予測と予報がされるものなので、心構えができるという利点があります。その一方で、「くるよ、くるよ」という情報が恐怖心をあおる、というデメリットがあります。


私は、ライターとして「いざというとき」の取材の経験をたくさん、させていただきました。その経験があることで、心穏やかにいられるのだと思うのです。なので、ここにまとめておこうと思います!


災害の心得は大きく3つのポイントに分けて考えることが大事です。


ひとつ目は「まずはその時を無事に生き延びる」ということ。


地震の場合は「揺れている時」、台風は「今まさに暴風雨が吹き荒れている時」。

その時を「無傷でやり過ごすこと」が大事です。

地震ならば「テーブルの下にもぐってじっとする」ということです。台風の場合は安全な室内にとどまる、ということです。

災害による影響でケガをしたり、低体温状態になることを避ける行動を取ること。

これがもっとも大事な対処法となります。


ここでケガをすると、その後の生存の確率を下げることにつながりかねません。

無傷でいることに集中しましょう。


ふたつ目は日ごろの備えで「その時のリスクを減らす」ことです。


地震対策ならば「家具が転倒しないようにしておく」「家具の配置に気を付ける」といったことです。

台風ならば、庭やベランダのものを固定したり、室内にしまうのはもちろん、雨戸を閉めるといった対策がこれに相当します。台風で窓ガラスが割れたりすると肌の露出が多い服装はケガのリスクが高まります。割れたガラスが動脈を傷つけ大量出血、という可能性もあり得ます。


長袖長ズボンを着用の上、ルームシューズやスリッパなど履いておくことも大事です。


裸族の皆様も、台風に備えるときは着衣をお忘れなく。

頭髪で頭部をプロテクトすることが心細いヘアスタイルの方は、ニット帽などお召しになっておくとよいでしょう。



三つ目は「その後の備え」です。


「その時」を無事に乗り越えたものの、ライフラインが寸断された時に、生き延びるための備えです。食料や水の確保、懐中電灯やランタン、ろうそくの用意。体温を温存し、暖を取る手段、ケガの手当てといったことが重要になります。食料は「おなか一杯、おいしく食べること」ではなく、体力の維持が目的ですので美味や美食は脇においておきましょう。


ちなみに、焼酎やウイスキー、ジン、なんでもよいですが「アルコール度数の高いお酒」は消毒もできます。アルプスの少女ハイジに出てくる雪山救助犬のヨーゼフがお酒の入った樽を首からぶら下げているように。度数の高いお酒は飲むことで低体温防ぐ効果もあります。のん兵衛の方は飲みすぎて大事な時に気づいたら空っぽだった、という事態にならないよう気をつけましょう。


また、清潔な衣類やタオルがあることも重要なので、洗濯物を日ごろから溜めてしまいがちな方は、こういうときとっても残念です。


ちなみに、私は日ごろから無洗米を使っているのですが、こうしたときにカセットコンロでお米を炊くための「備え」でもあります。



「でも、やっぱり心細い」という貴女。


万が一のとき、いちばん頼りになるのは自分自身。

その次に「その時に近くにいる誰か」です。


これまで、私たちは「災害時には移動もままならなくなる」ということを、実例とともに学んできました。最悪、徒歩しかないのです。


日頃から近所の犬を撫でまわしたり、コンビニで愛想よく振舞ったりしておくこと。近所に行きつけの店を作っておく、といった「顔見知りを増やす」ことが「いざというときの心細さ」を助けることになりますよ~。


とはいえ。


今回の台風19号のhPaは、めまいやダルさが症状として現れる気象病持ちにとってパンチがありました。

「今、通過中です」というときは、横になっているしかないレベル。

そして、横になっていると眠ってしまうという性質。

つまり。

寝て起きたら、台風が通り過ぎていた。


という夢のような結果に。

そして、翌日の16時過ぎの今も、実は温帯低気圧という「低気圧」には変わらない状態であって。

結構、調子悪いです。。。。


でもね。

見上げると青空が広がっていて。

電気も使える、お水も出る、ガスも使えるのです。

停電の可能性はあるなあ、と思っていたので、速攻で原稿を仕上げたりしていたのですが(Wi-Fiつながるうちにメールよ!という意気込みで)。

おうちも異常なしなのです。

もちろん、ケガもありません。


頭に砂が詰まったみたいな感じがしているけれど。


穏やかな時間をこうして過ごせているのです。


なんて、ありがたいのだろうと思います。


今日も読んでくださってありがとうございます。

みなさまの毎日にププッと笑顔があふれますように♪


Ⓒ織田桂子

















栗原貴子のでこぼこオンナ道

栗原貴子/編集・ライター、コピーライター フリーランス歴23年。広告、宣伝、啓蒙につながるクリエイティブ制作、コピーライティングが得意。2019年より きもの伝道師 貴楽名義で着付けパーソナルレッスンを中心に活動開始。きもの歴は四半世紀越え。