成城石井の中心で愛を叫んだ(心の中で)おはなし

こんにちは。栗原貴子です。

20時ちょっと前ぐらいに、食料品を求めに成城石井に行く道すがら。深夜かと思うほどに、すれ違う人の数が少ない。みんなどこに行ってしまったのか。

ウィル・スミス主演の映画『アイ・アム・レジェンド』を思い出す。

ウィルス感染により地球上の人々がほとんど絶滅というか、ゾンビ化。

ウィル・スミスがニューヨークの唯一の生き残り、という設定である。相棒はジャーマンシェパード。


この前、映画『コンデイジョン』をおススメしたが、「ウィルス感染モノ映画」への造詣の深さに我ながら恐れ入ってしまう。


『まるで最後の生き残りみたい』。ガランとした街を妄想と空想にふけりながら成城石井に向かった。成城石井は当然のことながら営業していた。お買い物にやってきている人も普段よりは少なめだが、それなりにいた。当たり前だ。


牛乳の棚の前でカップルが「酪農家のためにも牛乳を買おう」「じゃあ、ミルク鍋にする?」と話していて、心の中でリスペクトした。しかし、私は牛乳が嫌いである。ミルク鍋なんて絶対無理。牛乳が嫌いなのに身長は164㎝まで伸びたので、牛乳と身長の相関関係はないです。

心の中でカップルに『牛乳の1ℓパックはお任せします』と託した。私はホットケーキ、フレンチトースト、クリームシチューなどのメニューでせめて200mlぐらいは消費しようとパックに手を伸ばしたとき。


ふと、まわりにいる人々に対して『愛おしいなあ』という気持ちが湧いてきた。


ああ、もう、そこのあなた! お名前も存じ上げませんが、愛おしいです!

こっちのあなた! あら? マスクとったらイケメンなんじゃなくて? 愛おしいです!

そちらのマダム! お召し物がオシャレ! 愛おしいです!

あちらのオジサマも! 愛おしいですが、一度、手に取った商品を棚に戻すと、ほら、いま時分はちょっと白い目で見られちゃいますよ? お気をつけあそばせ!!!


※ すべて心の中の声なのでご安心ください。あと酔っ払ってもいません。


これは、地球最後の男になったウィル・スミスに思いを馳せた効果なのだろうか?


お目当ての商品に、たった今、20%OFFのシールを貼ってくれたお兄さんには、ハグしたいぐらいですが時節柄、遠慮しますね、愛おしいです!


マスクをしながらレジを打って、エコバックに買ったものを詰めてくださる店員さんたちも、愛おしいです!


そちらのお兄さんも愛おしいですが、マスクから鼻が出てますけれど、それじゃあ意味ありませんからね。


謎の愛おしさをひしひしと感じながら、帰宅してコレを書いている。

ふと、スマホを見たらモニターに「ウィルスバスター作動中」の文字が。

いつにもまして頼もしく感じる。

愛おしいよ! ウィルスバスター!!


空想でも妄想でも錯覚でも勘違いでもなんでもいい、笑っていこ!!

誰かを、何かを批判するような感情を抱くと免疫力が下がるのは、科学的にも解明済みなのだから。



今日も読んでくださって、ありがとうございました!

笑って免疫力を高めて参りましょうね!




 








栗原貴子のでこぼこオンナ道

栗原貴子/編集・ライター、コピーライター フリーランス歴23年。広告、宣伝、啓蒙につながるクリエイティブ制作、コピーライティングが得意。2019年より きもの伝道師 貴楽名義で着付けパーソナルレッスンを中心に活動開始。きもの歴は四半世紀越え。