これからの時代、男性の生き方改革が重要なのではないかと思うのです。

こんにちは。栗原貴子です。


このところ、尋常じゃない睡魔に見舞われることが多々、ありました。さらに「いくらでも眠れてしまう」という状態。睡魔は「留守中に誰かが家に侵入して、ミネラルウォーターなどの飲み物に一服、盛ってるんじゃないの?」ぐらいの抗えなさ。しかし、冷静に考えるまでもなく、そんな手の込んだことをされかねないほどの重要人物ではないので、単に私の心身に累積したお疲れのせいなのだと思います。


以前、ブログにも書きましたが四半世紀の勤労とともに、19年のフリーランス生活、その他諸々によって私は自分で考えていた以上に疲弊してたのでしょうね。


私が”してきたこと”をもしも誰かが全部してくれたら、めちゃくちゃ「感謝」するなあと、起き抜けにふと思い「自己肯定感の大切さ」にシミジミしたのでした。


そうした時期を経て思うのが、「これからの時代は男性の生き方改革が必要だな」ということなのです。私がめっぽう疲れていたことに気づいたから、「こんどはアンタたちが頑張りなさいよっ」って意味でこんなことを申しているわけではありませんのよ。


社会人としてやってきた四半世紀の間、

同じ時代を生きてきた女性たちと

いろいろな話をしてきました。


みんな、それぞれに悩んだり、葛藤していました。

私自身も、そうとは気づかずに疲労をため込んでいたんだなあ、と心身のお疲れデトックスを経て思うのです。


そして、この1~2年ぐらいの間に、私は「で、デジャブ?」というぐらいに、かつて女性たちと語り合った悩みや葛藤と同じことを、男性たちから聞くようになったのです。


今度は男性の番なんだな、って思うと。

あたしら女性たちと、

同じことを最初から

やりなおす必要はないっしょ。


という「おもいやり」でございますのよ!!ふふっ。


この20年ぐらいの間に、働き方はじめ、日本経済や、恋愛や結婚にまつわる個人のライフスタイルなど、あらゆることが急速に様変わりしてきました。


女性は「変わっていますよ」ということが明らかになっていたけれど、男性の生き方はさほど変化がないように表向きは見えていたと思います。女性の生き方の選択肢が広がった中で、女性たちは仕事も結婚も子供も……と選択できるようになりました。ところが、「すべてを手に入れる」ことが「成功」とされるようになり、「仕事・結婚・子供」をそろえるべく血眼になりました。


しかし、だんだんと女性たちも気が付き始めました。さすがにすべては厳しいと。しかし、気づいた時には社会は「共稼ぎでないと生活していくのが大変!」みたいなことになっていたのです。それまでは、「子育てをしながら働く」ということは、女性にとって「やりがいのある仕事を続ける」というような、前向きなものでした。ところが「生活のために働くことが不可欠」となると、事情が異なります。ワーキングママたちの「仕事をする動機」の部分に変化があらわれているのです。


「共稼ぎでないと生活していくのが大変!」ということは、夫の収入が思うようにあがらないという実態があるからです。夫の立場、つまり男性たちにとっては「男の命である仕事に希望を見いだせなくなった」ということでもあります。

これによって、かつて私達女性が感じていたような「じゃあ、どういう風に生きたらいいわけ?」という感覚を、今、多くの男性たちが抱くようになっているように感じるのです。


ところが、すでに結婚して子をもうけた夫婦の場合、家庭という”現場”がすでに存在している。そして、その現場は日々、動いていますから「問題」も日々、勃発します。


例えば、家庭内の「家事・育児問題」。

女性が働くならば分担は当たり前、なのに、夫はいまだに「やってあげてる」「手伝っている」感覚である人が多い、というやつですね。


「ワンオペ育児」なんて言葉も生まれているけれども、ワタクシの母親世代は専業主婦のワンオペ育児が一般的でした。「ワンオペ育児」はいまに始まったことではなく「働く女性が多くなった」という変化によって、クローズアップされるようになったテーマなのですよね(もっと、さかのぼると産業革命によって「ワンオペ育児」が生まれたわけなんだけれども話がややこしくなるので割愛します)。


単に家事や育児への負担が不公平、という切り口で語ってしまうとつい感情論に走ってしまうけれども。


社会全体の変化に対応していない、というのがそもそもの問題で。

それをまた「国の制度が~」と語ってしまうとなんの解決にもならないことは、私達はもう十分に身に染みているので。


一人ひとりが

意識を変えていく


これっきゃないね、ってことなんだと思っています。


私のブログを読んでくださって、FBで「いいね!」ってしてくださったり。個人的なメッセージをくださる殿方は、柔軟な思考の方が多いように思うので。上司として先輩として、夫として恋人としてそしてひとりのオトコとして。

「男性の生き方改革」を意識していただけたらと節に願っております。


同時に女性のみなさまは、「私達が20年以上、感じ続けてきた生き方のロールモデルが不在という感覚を男性たちは抱いているんだ」という視点で、身近な男性たちを見つめて差し上げると、日常でのイライラも少しは和らぐかも? と思っております。


そして「男性がどう生き方を改革していくか」は、ひと言でいってしまえば「既成概念や固定観念、男子たるものとは!やプライドをまるっと捨てて、本心・本音を大切にする」ってことだと思うのです。とはいえ、いきなり「なるほどね!」とはいかないとも思います。


「男子たるものは」的な教育の刷り込みとか、親からの影響とかいろいろ受けていますからね。それに、「男はプライドの生き物と言うけれど、本当だなあ」と思うことってちょくちょくあるので、「いかにプライドを捨てるか」ってことにも関係してきてしまうから、一筋縄ではいかないと思う。”プライド”のおかげで、これまで頑張れたこともたくさんあると思うし。


しかし、実は多くの女性たちがこの20年以上もの間、もがいてきちゃったのは「既成概念」「固定観念」「女子たるものは」的な刷り込みやプライド……。そうしたものに縛られてきたからという現実があるのです。

そして、こういうものから「いちぬけた!」とすることがいちばんいいわね、ということが女子業界では導き出されつつあります。


それって、男子業界にも通じること。


でもって、私は男性のみなさんが身近な女性たちと、とくに奥さんや彼女や娘さん、同僚や部下といった仕事関係の人たちとハッピーなコミュニケーションを育んでいくことが、とっても大切なんだなって思っているのです。


今日も読んでくださり、ありがとうございました。

みなさまの毎日に「ププッ」と笑顔があふれますように♪





栗原貴子のでこぼこオンナ道

栗原貴子/編集・ライター、コピーライター フリーランス歴23年。広告、宣伝、啓蒙につながるクリエイティブ制作、コピーライティングが得意。2019年より きもの伝道師 貴楽名義で着付けパーソナルレッスンを中心に活動開始。きもの歴は四半世紀越え。